2010年12月17日

暗躍するソフト闇金

 6月完全施行された改正貸金業法。上限金利を20%に引き下げるほか年収の3分の1以上は借りることができない「総量規制」が導入された。この総量規制により今まで消費者金融等から借りることができた人たちも借りることができなった。その数は少なくとも500万人にも及ぶという。実際に6月の完全施行を後に融資を申し込みに行って断られる人たちも多い。特に収入の無い主婦などが借りるには夫の同意書を提出しなければならず、夫に内緒で借入れをしている場合には借りることができなくなっている。
 このような人たちの資金難に付けこみ、最近新たに登場したのが「ソフト闇金」といわれる新たな闇金だ。彼らは一見普通のサラリーマンと大差なく、強引な取立てや監禁・暴行、職場や自宅に突然現れ重圧をかけたりといったことはしないと言う。しかし、平均でも月3割5分、年利にすると420%という法外な金利をとる。彼らは貸付のときに面談を行い時間をかけて審査をする。無理な取立てをしないですむ相手にしか貸さない。仮に返せなくなったら諦め、すぐ次の客を探す。逮捕される危険を犯してまで強引な取立てをしなくても500万人もの市場があるのだから十分利益がでるのだろう。短期的に資金が不足し、一時しのぎのために面倒な手続きなし利用できるソフト闇金にお金を借りる人たちは今後もさらに増えることが予想される。
 貸金業法改正に伴い、闇金(ソフト闇金が現れることを想定していたかは分からないが)被害が増加する可能性があることは国や地方公共団体も十分予想し、借りれない人たちに対する相談窓口を設けるなど多重債務者を救済するための対策を進めてはいるものの周知徹底もまだ十分ではなく満足な効果を上げているとは言えない。また、改正貸金業法の対象にならない銀行が個人向けのカードローンに力を入れているが、これも十分な受け皿にはなっていないようだ。
 多重債務の専門家を自認する弁護士や司法書士たちはこのような借りられない人たちに対し、積極的に相談窓口を設け、このようなソフト闇金の暗躍を「改正貸金業法の副作用」などと言われぬよう日夜その対策に励まなければならないだろう(2010年5月8日付け朝日新聞「暗躍するソフト闇金」の記事を参考)。
posted by Punchip at 14:12| 債務整理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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